Agroecologyを勉強中!!

Agroecologyをキーワードに、トビタテ留学でカリフォルニア州で農業インターンしたり、キューバに渡航したり。生態学をフル活用した農園を作って、自給自足したい!生態系のごとく厳しく複雑な今日の農業ビジネス界で、理想を実現しながら、しぶとく生き残るためにニッチを模索中。

マチスモで作られる、バカの壁

カリフォルニア州南部で、メキシコ人労働者の野郎どもと一緒に農作業をしていたときのエピソードをまとめた、こんな記事を書きました。

tobitate-sanfrancisco-cuba.hatenablog.com

これに対して、とある友達からコメントをもらいました。

曰く、女性の尊厳についても、よく考えて。とのこと。

たしかに彼女の言う通りだなと思います。

女性の立場の考慮が不十分だったなと思います。

アメリカ次期大統領のドナルド・トランプの女性に対する発言などもありますが、世界中で、まだまだジェンダー問題は未解決の大きな問題です。

メキシコのジェンダー問題には、マチスモという価値観が大きくかかわっているらしいのですが、先日これに関して、面白いなと思うことがありました。

 

インターン先の農園のオーナーとの話です。

メキシコ出身、30代男性で、いつも快活で冗談を飛ばしまくるオーナーが、とある晩に、なんとも静かな表情でお茶を煎れていました。

2か月前に、彼にとって不幸なことがあったのは知っていました。

彼が独特の静寂モードになっているのを何度か見たことがあったので、気を使って静かにしていたのですが、彼の方が先に口を開きました。

曰く、

「メキシコをはじめとしたラテンアメリカ社会には、マチスモという男性に対する独特の価値観があり、その下では、男性は常に男性らしくあるべきで、弱みを見せるのは良くない。不幸があって、とても悲しいのだけれど、悲しがっている様子は弱虫に見えるから、家族や彼と同じ文化を持つ人々に対して、そのような姿を見せることは、マチスモが許さない。だから、晩に家族が寝静まって一人になった時に、時々こんな風に、素直に悲しめるのだ」とのこと。

マチスモ=男性優位主義と訳されることもあるようですが、それによって、男性自身も苦しんでいるというのは、自分にとって斬新なことで驚きました。でも、とても人間味のあるエピソードで、すごく納得しました。

しかし、その次の言葉の解釈がすごく難しいんですよね。

曰く、

マチスモに基づく、男らしさという価値観の押し付けは社会にとって良くない。なぜなら、それによって、男性が苦しむと、社会を引っ張っていくべき存在である男性が元気でなくなり、それによって社会が元気でなくなるから」とのこと。

やっぱりマチスモなんかい!とツッコんでしまいました。

「社会を引っ張るのは、男性だ」的な考え方は根強そうです。。。

 

男性の立場、女性の立場、さらにはセクシャルマイノリティの立場なども含めて、他の立場の考え方・感じ方・苦悩などを別の立場から考えることって、ほんと難しいですね。やっぱりバカの壁があるんでしょうか。

バカの壁 (新潮新書)

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 人は別々の脳を持っていて、他の脳に入り込むことは出来ないということや、個性を伸ばしていくべきということが、「男性なら、こういう「男性らしさ」を持っているべき」というマチスモと上手く付き合っていく手掛かりになりそうな気がします。