Agroecologyを勉強中!!

Agroecologyをキーワードに、トビタテ留学でカリフォルニア州で農業インターンしたり、キューバに渡航したり。生態学をフル活用した農園を作って、自給自足したい!生態系のごとく厳しく複雑な今日の農業ビジネス界で、理想を実現しながら、しぶとく生き残るためにニッチを模索中。

メキシコ人男性にとって下ネタ・女性話は大事な、あいさつ

メキシコからの労働者が多いサンディエゴの農園でインターンをした時のくだけた話。

(真面目にAgroecologyなことも書きました→)*1

メキシコからの労働者から、アメリカへの不法入国について色んなリアルな話を聞かせてもらった。(その内容は最後の注釈参照)スペイン語が流暢でない僕が、メキシコ人男性10数人の輪に円滑に入れてもらい、和気あいあいと農作業をしつつ、そんなリアルな話を聞かせてもらえた大きな要因は、これに気づき、実践したことだと確信している。

 

それは、

メキシコ人男性にとって下ネタ・女性話は「あいさつ」

ということ。

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友達のラミロ

【あいさつとは何なのか考えてみた】

コミュニケーションの中で、「あいさつ」がとても大切なのは言うまでもない。「あいさつ」を僕なりに定義してみると、「コミュニケーションの始めに取り交わされ、心理的な壁を崩してコミュニケーションを円滑にするための儀礼」みたいな感じ。そう考えると、メキシコ人男性内で「下ネタ・女性話」は、まさに「あいさつ」そのもので、歳に関係なく、下ネタや女性話が飛び交っている中にいると、それらは彼らのコミュニケーションにおいて、とても大切な役割を担っていると感じた。メキシコ人男性の下ネタに参加していると、「こいつも、俺たちと同じだ」という一種の安心感が生まれるようで、作業中に少しミスをしても、慰めてくれたり、手伝ってくれたり、親切にしてくれることが多かった。

それとは対照的に、下ネタを嫌って敬遠していた、相方の日本人インターン生は、メキシコ人男性衆の一部から、少し疎外されている場合があるのを感じた。「なんだ、あいつは、下ネタの一つも言えないのか。礼儀のなってない奴だ」みたいな感じなのかな?と解釈している。(日本語によるコミュニケーション・日本の行動様式にあてはめれば、すごくいいやつで、僕にとっては、一緒に汗水を垂らして働いた、親しい仲間なんだけどね。)

ここでは、「郷に入っては郷に従え」を実践するための、ある種の柔軟性が鍛えられたように思う。僕は本来「下ネタ・女性話」を好むわけではないのだけれど、社会性という人間の本能を発揮し、集団に溶け込むために、必要なことをしたのだと、自分を納得させている。

では、具体的にどのような、下ネタ・女性話が飛び交っていたのか、僕のスペイン語耳がとらえた範囲でエピソードを交えて、ご紹介したい。

 

【収穫時の低級な下ネタ】

トマトやジャガイモの収穫をしていると、様々な形のものが収穫される。

これは、ある程度仕方のないこと。それをいかに選別して、綺麗にお客さんに見せるかがポイントになってくる。

tobitate-sanfrancisco-cuba.hatenablog.com

言われてい見ると人間の陰部のようなものも時々混じっている。よく一緒に作業をしていた、23歳のヒルベルトと21歳のラミロは、そのような形のものを見つけ出しては、「ティ〇コ!(チ〇コ!)」、「マ〇コ!」といちいち報告してくる。そして、それに飽きてくると「ペチペチ、ウェイ!(オ〇ニーの擬音語だと思われる)、ペチペチmuy bueno ウェイ!」と言ってくる。1日に3回は繰り返される。

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右の細長いトマトは、イタリア料理に用いられるトマトソースなど加工用の品種

【女性に対するメキシコ人男性の瞬発的な思考回路】

その1 助手席と言えば、セニョリータ!

毎日16時15分に畑作業を終了して、倉庫や更衣室の建物に戻るのだけれど、なんでも広大な農場なので、畑と建物の間はトラックで移動する。3台くらいのトラックで、畑作業部隊12人が移動するわけで、たいがいトラックの後ろの荷台に腰かける。たまたま助手席が空いていたので、助手席に乗ったんだけど、その時のフーベンティーノさん(50歳前後の男性)の一言、「ここは、本来セニョリータ(未婚女性の意味)のための場所なんだけどね。仕方ないから、乗せてあげるよ。」ものすごく自然に、そういう言葉が出てくるところ!「助手席」と聞くとすぐに「セニョリータ」を連想できる、何年間もかけて刻み込まれた思考回路の瞬発力たるや!日本社会で白目をむかれない程度に、見習おうと思った。

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その2 たとえ疲れ切っていても、すぐに下ネタ!

一日の作業が終わって、トラックで揺られながら、Que estas?(調子はどう?)と訊かれたので、Muy cansado, y usted?(とっても疲れたね。そっちは?)って聞き返したら、Tambien, muy cansado, pero, (こっちも、とっても疲れたね。でも、)腕を下から持ち上げてくるジェスチャー.(メキシコ人男性の中では、いわゆる勃起のジェスチャーらしい)つまりは、「疲れたけど、下の方は、元気だよ」ってことらしい。このジェスチャーを自然に理解できるようになってきた自分の思考回路は、そっちの方面で、かなりメキシカンナイズされてきているのではないか?と心配になった。

 

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その3 女性へのアンテナは常に張っておくこと!

知野農場には、たまーにお客さんの何人かがグループを組んで、農場の畑を見学しに来ることがあるのだけれど、その見学集団の横を、トラックの荷台に乗って通り過ぎた時に、一番年長のおじいさんが、なにやら投げキッスのジェスチャーを始めた。まわりのメキシコ人はニヤついている。僕はその投げキッスを、「お客さんに愛想を振りまいている」ことを意味しているのだと解釈して、「Muy importante, no?(とても大事だよね?)」って言ったんだけど、めっちゃ笑って、「Si, Si.(うん、うん。)」と言って、その後の発言に、bonita(可愛い)とか、nino,nina(こども)とか出てきて、例の腕を下から持ち上げてくるジェスチャーをしてくる。ここで僕は解釈が間違っていたことを悟った。どうも、お客さんの中に好みのタイプの女性を見つけたらしい。年長とか気にせずに、こういうことが出来るところ!普通にそれが周りに受け入れられるところ!さすがです。

 

その4 可愛い店員さんには、とにかくからめ!

「昨日何したの?」と聞かれて、「買い物に行ったよ」と答えたら、

すかさず、「可愛い店員さんはいた?」と訊いてくる。

「いたよ」と僕が答えると、(あきらかに僕もメキシカンナイズされている)

何を話したの?と興味津々。

「あいさつだけだよ。」と答えると、

「ダメじゃないか!もっとなんかあるだろ!」みたいなことを言われた。

そして、身体のいくつかの部位の大きさ等々についての質問攻め。

 

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Farmers' Market は、店員さんに声をかけておしゃべりをするのに絶好の場所。店側としても、客から挨拶されたり、軽く話しかけられたりしてもらえる方が嬉しい場合が多い。

その5 セニョリータには、何か言葉をかけること!

60代のアメリカ人女性で、前の農場のマネージャーをしていた、ジョーリーも、ある日の夕食で、こんな話をしていた。

「私はシカゴの〇という小さな町の出身で、若い時に、ある日フロリダに行く機会があったの。それで、フロリダで、タクシーを使ったときにね、ドライバーがメキシコ人男性だったの。それで、彼は私とおしゃべりしながら運転していたんだけど、彼にどこから来たの?って訊かれたから、(もちろん、ドライバーは知らないと思いながら)という町よって答えると、Guess what! 彼ったら、堂々と、『という町出身の女の子は、君のように可愛い子が多いね』なんて言ったのよ!私、大笑いしちゃったわ。」

それを聞いて、60代のアメリカ人男性のジョンは、

「メキシコ人男性は、イタリア人男性と同じく女性に様々な言葉を投げかけるよね。これは彼らの文化なんだよ。」

どうやら、「メキシコ人男性といえば、女性に何か言葉を投げかける」ということには、アメリカ人の2人にとっても共通理解のようだ。

 

【まとめ】

一般的にメキシコ人男性は、女性に対しての言葉・感情がものすごく直感的で、包み隠さない文化の中で暮らしていると思う。対照的に日本人男性は一般的に、そのようなことを直感的・直接的に表現しない文化の中で暮らしている。でも、僕はメキシコ人男性と同じように女性が好きなわけで、それは他の日本人男性も変わらない。そのことを、彼らの文化に沿った「あいさつ」である、「下ネタや女性話」に参加して、しっかりと示すことによって、輪に入れてもらい、一緒に農作業をし、また一つ経験値が高まった。

 

※あくまで僕の体験に基づく、個人的な見方です。真偽を確かめたい方は、実際にアメリカのメキシコとの国境近くの農園で働いてみて、見聞きして考えてみてください。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。この記事は面白く書こうと思いました。そういうブログのタイトルなどは少々、誇張されるものですが、そのようなブログは誤解を招く恐れがあると思います。リテラシー的な内容の記事も書きましたので、合わせてお読みください。

tobitate-sanfrancisco-cuba.hatenablog.com

*1:NAFTAによって農業分野で農業の大規模化が進み、3国のそれぞれの国で、土地を失った小農家がたくさん生まれ、Food Sovereignty(食料主権とか、食料自治権:自分で自分の畑の所有の仕方を決め、何を植えるのか?どれくらいを自家消費するのか?残りはどこに売るのか?などなどの畑の使い方を自分で決めたい!というもの)を守るためのビアカンペシーナなどの運動につながった。これは、アグロエコロジーが「運動」であるされるわけの一つだ。

アメリカの大統領選でも大きなトピックの一つである、メキシコからの労働者の発生には、このような背景もある。貴重な労働力である一方で、不法に国境を越える移民は後を絶えない。実際に農園で働いているときに、リオグランデ川を泳いで渡った話や偽のビザを発行してもらった話などを聞いた。。。